A.N.Y Talks

A.N.Y Talks  Vol. 9

アーティストと地域 -創造の可能性について-

水谷一

アーティスト


紙に木炭や鉛筆を用いて無数の線を描く作品で知られる水谷一氏は、国内外の様々な土地に赴き、アーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)を行いながら、表現と各地域における特色や状況、時間との関わりについて思考を続けます。昨今、各地でアートプロジェクトが展開され、アートによる地域再生の取り組みのプロセスが注目される中、アーティストとして地域と関わること、作品を制作することがいかなるものなのか改めて問われているように思います。トークレクチャーでは、水谷氏がこれまでに参加されてきた13のアーティスト・イン・レジデンスの事例をご紹介いただきながら、作品の背景にあるアーティストならではの経験と視点をお話いただきました。

水谷一

描く、その方法その意味に焦点を当て「過不足ない個人の表現とは何か」と問う事を出発点にモノクロのドローイング制作を主軸に活動を続けるアーティスト。高速道路を思わせる鳥瞰的な風景画で2000年代始めにキリンアートアワードやフィリップモリスアートアワード等、コンペティションを中心に発表を重ね、東京・京橋にあるINAXギャラリー2(現LIXILギャラリー)での個展『磁力の線画』展(2003年)を経た2004年、国際芸術センター青森において、環境・場・状況が渾然一体となったインスタレーション作品『襞(ひだ)』を示す。それ以降、様々な土地に赴き滞在制作を行うアーティスト・イン・レジデンスへの興味を保ちながら、表現と「各現場毎の環境・歴史・習慣的状況」や「時間」との関係、「鑑賞者個々人という場」について直感を促す作品を試みる。個展、グループ展多数。2019年1月より一年間、文化庁 新進芸術家海外研修制度によりドイツ、ベルリン(キュンストラーハウス・ベタニエン)滞在。アーティスト・イン・レジデンス参加は13を数える。
https://hajimemizutani.net/

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January 18, 2020

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